こんにちは。海外で高金利定期預金を組んでいるインベスターG.です。
カンボジアでは米ドル定期預金が5%台ということで、結構カンボジアで定期をやられている方も多いと思います。
私も、カンボジアの定期預金も持っていますが、近いうちにこれは解約する方向で考えています。
確かに米ドル建てで年間5.5%の金利は魅力的ですが、
色々なリスクをよく考えた結果、カンボジアの定期は投資にはそぐわないと判断しました。
カンボジアのカントリーリスク

当時は米ドル通貨で高金利という触れ込みに魅力を感じ、実際に定期を組んだわけですが、
やはり国そのものの信用力の問題、カントリーリスクの不安は拭いきれないかと感じます。国そのものが、まだまだ未成熟であまりにも小さく、そして信用力にかけます。
ムーディーズの格付けもB2。「投機的とみなされ、信用リスクが高いと判断される債務に対する格付け」になっています。
名目GDPでも111位。(日本は3位、ロシアは12位)
カンボジアは確かに成長真っただ中で面白い国だとは思うのですが、いざ大きなお金を入れることが出来るかというと微妙です。未知数で怖いです。
法律面でも、あやふやなところがあるようで、現地企業も手探りの状態、そして何かあれば賄賂で乗り切るという状況のようです。
新興国らしいといえばそれまでですが、イマイチ信用にかけます。
カンボジアの銀行の信用力

銀行そのものの信用力にも不安を覚えます。
銀行の体力の預金残高、資産残高も十分とは言えませんし、日本のペイオフのような預金保護制度もありません。
(ちなみに先日のロシアの銀行は日本と同じようにペイオフ制度があり、1人1銀行あたり140万ルーブルまで政府が保証されます。かつ外国人もその制度の対象となります。)
確かに米ドルは基軸通貨、為替不安も少ない安定通貨の高金利預金で魅力的ではありますが、
やはり大きな資金を運用するには、カンボジアという国は、少し心配な面があるという印象です。
ちょっと考えてみてください。
先進国の日本国内においても、それなりの大手銀行が経営破たんしてきた歴史があるんですよ。
思いつくだけでも、北海道拓殖銀行、日本長期信用銀行、日本債券信用銀行、国民銀行、幸福銀行、東京相和銀行、なみはや銀行、新潟中央銀行、石川銀行、中部銀行、足利銀行…etc
幸いにして日本国内においては銀行の統廃合と、ペイオフによって、預金者の保護はなされました。
忘れてはいけないのが、つい最近、アメリカで4番目に大きな投資銀行であるリーマンブラザーズだって破綻しているんですよ( ゚Д゚)
投資適格国で投資チャンスを狙うべき

安全な運用をするには、新興国は避けた方が良いかなと個人的には思います。
もちろん将来性という面では面白いと思いますが、大きなお金を入れるべきではない。
先進国でも十分にチャンスはありますし、
それこそついこの間のリーマンショックのような恐慌の際に、先進国の優良資産を安値で買い叩く。そのような投資はやはり手堅いと思います。
投資をする上で投資の土台(国)はしっかりとしていた方が絶対にいい。
大きな資産を運用するにはなおさらです。
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