汗水たらして労働しない種類の副業や不労所得には意味がない!?きつい肉体労働をせずに、投資家がお金でお金を稼ぐ方法は悪いことなのか??

コロナウィルスの渦中ですが、不動産賃貸による家賃賃料や株式の配当、債券投資による社債クーポンなどで安定収入を得ている不労所得投資家インベスターGです。

こういったお話をすると、

お金でお金を生む金転がしの不労所得なんてけしからん!

汗水垂らして働いてこそ美しい!!

などという声がたまにありますが、本当にそうなのでしょうか?

今回はその部分を考えていきたいと思います。

物々交換→貨幣社会→株式会社の登場。投資の起源は1602年オランダ東インド会社からスタート

大昔の社会では物々交換が基本でした。

それでは不便ということで金を担保にした貨幣が誕生しました。

その後、経済が広がり、人々が豊かになったきっかけが、株式会社の誕生でした。つまりは投資家が資金を起業家に出資をしたのです。

世界初の株式会社は大航海時代の1602年オランダ東インド会社でした。航海に危険はつきもので、難破して一人が大損するリスクを避けるため、資金を出し合いリターンを分配したことから始まりました。

これにより起業家はリスクを背負わずに資金を調達できるようになりました。

つまり色々なチャレンジをしやすくなり、経済が膨張するきっかけになりました。これが資本主義社会の基本になっています。

現代の巨大企業も最初は小さなスタートアップからスタート

現代の多くの大企業も元は名もないベンチャー企業だったケースが殆どで、どんな大企業でもスタートアップ時は社長一人か、社員数名程度といった従業員環境で、資金も乏しいなか、投資家を募って資金調達を行っていました。

例えば誰でも知っている超巨大企業アップルも当初は名もないベンチャーでした。資金がなかったアップルにマイク・マークラという人物が25万ドルをアップルに投資したのがアップルにとって初めての資金調達でした。

このように開発費用を繰り返し投資家から集めて、事業規模を拡大し、結果アップル社は成功し大企業になっていきました。はじめの投資家、マイク・マークラ氏がもし、アップルの支援をしていなかったら今のアップルはなかったかもしれません。

このように起業家は投資を募ることにより、リスクを投資家に負わせ、思い切った経営をすることができます。投資家はそのリスクの分、リターンを得ます。この関係が資本主義の根幹なわけですね。

国家ですら投資を募り国家運営を行っている

国家も国債を発行して世界中の投資家に向けて投資を募っています。

国債を販売して資金を獲得して、自国のインフラ整備や、自国の発展のためにお金を使っているわけです。

投資家達は国債のクーポン(利子)を得てリターンを得ています。

このシステムにより、国家運営が健全になり、沢山の国民生活が向上しているわけです。

投資(お金)を募り、より多くの付加価値を生み出すことで経済が回っている

汗水垂らして働くのが美しいという価値観があります。

もちろん決して私もこれを否定するわけではありません。

けれど事実として、汗水をたらしていない投資家の投資がある事により人々の生活は向上している現実があります。

例えば農家があったとします。

農家Aはたった一人で機械も使わずに江戸時代のように、クワとスキを手にし、全て手作業で汗水を垂らして農作物を作っています。一人で手作業なので作業可能な田畑は狭く、結果、手間暇がかかり、コスト削減も不可能なので流通の価格は高く。そのため、味は良くても、価格が高く多くの消費者にはあまり売れませんでした。

農家Bは投資家を募り、銀行融資も得て、ふんだんな資金で人を雇い、高価な機械も導入することにより、広い面積の田畑を経営出来、おいしい農作物をたくさん作ることができました。結果コスト削減もでき、安い価格でたくさん農作物を消費者に供給できました。

汗水をより垂らしたのはどちらの農家でしょう?おそらく農家Aだと思います。

しかし実際により多くの人に美味しい農作物を安い価格で、たくさん供給できたのは農家Bでした。

農家Aはたくさん努力をして、苦労をたくさんしています。汗水をより垂らしていたとしても、よりたくさんの人を喜ばせる、良いものをより安くという付加価値を生み出すことができたのは農家Bでした。

農業ひとつとってもお金で機械を買って、大規模な土地を耕したほうが安く大量の農作物を供給でき、消費者に還元でき、人々の生活向上に貢献することができます。。

この資本主義のシステムによって世界はより豊かに便利になっているのです。

お金を出すだけの投資家は楽をしていない

それでもお金を出すだけで何もしない投資家なんて良くない存在だ!なんて人もいるかもしれません。

実際に投資家はお金を出すだけで、何もしていないのでしょうか?

いえいえ、投資家は命の次に大切なお金を失うかもしれないという大きなリスクを負っています。

そしてお金を投資するだけの価値があるのかどうかという研究や判断を常に行っています。

脳みそをフル回転させて、それこそ脳みそに汗をかいて働いているわけです。

投資家の中にはそれこそ精神をすり減らして、脳内労働をし、大変な思いを日々されている方もいるかと思います。

そんな投資家がいることで、この世の中がまわっています。

投資家のいる資本主義社会を否定するのであれば、原始時代生活を送るか、社会主義国にいくしかない

お金でお金を稼ぐ資本主義を否定するのであれば、クワとスキを持って手作業で作物を育てて山に籠って自給自足をするか、北朝鮮のような社会主義国にいくしかありません。

ただ、社会主義国も中国をはじめ、どんどん資本開放をしていき、資本主義を取り入れたという現状を考えなければいけません。社会主義による計画経済はうまくいかないことは歴史が証明をしています。

社会主義の北朝鮮の人々が幸せとは、とても思えませんよね。

投資家のいる資本主義社会を否定する人がいたとするなら、その人達は、

アップル製品はもちろん株式会社が作ったすべての製品も使えないことになります。

もちろん株式会社である東京電力の電気や東京ガスのガスも使えません。

銀行なんて資本主義の最たるものですから銀行口座も持てないでしょう。

株式会社の近所のスーパーで買い物もできません。

そもそも資本主義を否定しているのであれば、国家が発行したお金すら使わず、物々交換で生きることになってしまいます。

私たちが使うお金は国家が国債を発行し、投資家から資金調達をしたお金なのですから。

 

 

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