140%の利回り保証。インベスターズトラストのS&P500インデックスをオススメしない理由。

こんにちは。香港で保険資産運用をしている、インベスターGです。

私は、過去にフレンズプロビデント2本とスタンダードライフ1本の長期積み立ての保険証券を契約した経験があります。

少し前、新たな運用先を余裕資金振り分けのために探していたところ、とあるIFAの担当者からインベスタートラストのS&P500を勧められました。

調べてみましたが、正直私は全く興味を持てませんでした。

今回はインベスターズトラストS&P500の個人的な感想をシェア出来たらと思います。

インベスターズトラストS&P500は140%の利回り保証というけれど・・・?

この商品の最大の売りが15年間休まずにずっと積み立てをすると、140%の利回りが保証される点です。

どんなに運用が悪くても15年間で140%になりますので、単純に考えると、2.66%の年間リターンになります。

実際はこれに手数料が乗るので、もう少し利回りは下がります。

ですので、今回判断しなければいけないことは、年間2.66%の利回り保証を得るために、どのくらいのリスクを負う必要がある のかという部分になってきます。

インベスターズトラストS&P500は投資家に不利な設定?

140%の利回り保証と引き換えにどんなデメリットがあるのかまとめてみたいと思います。

●単純にS&P500を積み立てているだけなのに非常に高い手数料

仮にS&P500を自分で直接買い、毎月好きな金額を積み立てた場合、手数料はほとんどかかりません。暴落時には多めに買ったり、ドルコスト平均法の調整も効きます。途中で現金化も容易。

●一度でも積み立て停止や引き出しをすると保証外

保証を受けるためには15年間の期間中、一時停止、減額、引き出しを15年間一切してはいけません。一度でもしてしまうと、保証外になります。結構厳しい条件ですよね。

●インベスターズトラスト社の倒産リスクを投資家が負う

利回り保証、元本保証はインベスターズトラスト社が存在し続けることが前提になります。インベスターズトラストはまだ非常に歴史が浅い若い会社で預かり資産も少ない。仮にインベスターズトラスト経営破綻や、元本保証の原資である仕組債発行先の破綻などがあれば、利回り保証や、元本保証はされません。投資金を失うリスクがあります。

以上、まとめてみましたが、もしインベスターズトラストのS&P500インデックスをやるのであれば、自分でS&P500を積み立てをするほうが良いのでは?と思ってしまいます。自分で積み立てれば、好きなタイミングで買えますし、万が一の際の現金化も容易です。

年間利回り保証2.66%を得るために、高い手数料を払いながら、元本保証もされないかもしれないリスクを背負いながら、15年に渡る長期間、資金を拘束される意味があるのでしょうか?

インベスターズトラストS&P500よりも高利回りで安全な投資はいくらでもある

総括すると、インベスターズトラストS&P500インデックスは、どうも中途半端な商品な気がします。

年間利回り2.66%であれば、他にもっと有利な利回り商品はいくらでもありますし、S&P500の株価上昇を狙うのであれば、もっと良い株式銘柄だっていくらでもあるからです。

利回り保証とか、元本保証とか、私たち日本人は特に好きですよね。それは私にもわかります。しかし、それに躍らせられてはいけません。

インベスターズトラストS&P500を買うのであれば、私でしたら、株の優良銘柄に直接投資をしますし、安定的な利回りを得たいのであれば、債券やアメリカ不動産のローン(不動産担保)などを購入します。

株の優良銘柄への投資では、値上がりを狙うとともに、毎年の配当を得ることもできます。アメリカの銘柄では年間に3%や4%の配当を出すところは、かなりあります。

安定的な格付けの高い発行体の債券でも3%以上は利回りが取れます。こちらはHSBC香港のネットバンキンクから格安の手数料で簡単に購入が可能です。

アメリカの不動産のローン、トラストディードインベストメントでも不動産を担保にした融資で年間利回り10%以上は利回りを得られます。

少し自分で調べるだけで、有利な投資先はいくらでも見つかります。

第三者が積極的に薦めてくる投資は、基本的には投資家に不利な投資です。

以下の記事も参考にしていただけたら幸いです。

大切なお金の運用先です。しっかりと投資案件は見極めなければいけません。

 

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