フィリピンの永住権ビザSRRVを保有しているインベスターGです。
フィリピンには色々なタイプの居住ビザがあります。永住権に関してもいくつかの種類があります。色々と吟味をした結果、私はSRRVを取得しましたが、今回はどのようにこの結論に至ったか振り返ってみたいと思います。
SRRVビザかクォータービザで悩んだ
各種居住ビザに関しては色々と説明をしているサイトが他にもたくさんありますから、ここでは詳細は触れません。
今回は、要件が複雑な投資家ビザではなく、お金だけで比較的容易に取れる永住権、SRRVとクォータービザ、そして番外編としてAPRVを比較していきます。
私も、当初SRRVかクォータービザ、どちらを取ろうか迷いました。
この二つのビザには一長一短があります。
投資家ビザも考えましたが、要件が複雑なわりにメリットが少なかったので除外しました。
まずクォータービザを考えていきます。
〇メリット
・20歳以上から取れる。(SRRVは35歳以上)
・就労可能
・年会費がかからない(アニュアルレポート310ペソ/年のみ、SRRVは360USD/年)
〇デメリット
・取得費の約200万円は返ってこない
・出国の度に、空港で再入国許可手続き(ECC)が必要となります。ECCにかかる費用は、その年の初めての出国の場合は2880ペソかかります。2回目以降は2170ペソ。(SRRVは不要)
・家族がいる場合、一人に一つのビザが必要(SRRVはひとつのビザを取れば配偶者と子供もOK)
以上のように取得してしまえば、毎年の年会費がかからないのが魅力です。しかし、毎年更新が必要で、アニュアルレポート(手数料310ペソ円)の手続きがフィリピンにて必要となります。毎年本人による手続きが必要です。
取得費の200万円が戻ってこないのと、出国の度に出国税がかかるのをどう考えるかです。
一生住むならクォータービザ
フィリピンにフィリピン人と同じように一生フィリピンに住むならクォータービザが良いかと思います。
クォータービザは極端に言うと、ほぼフィリピン人のような権利をもつことになります。就労も可能なので、選挙権以外は付属すると考えてよいでしょう。
フィリピン人と同じようにフィリピンから外国に出国する場合は出国税が2880ペソかかります。2回目以降は2170ペソとなる。毎出国ごとに、かかりますのでフィリピンに住みながらたくさん海外に旅行に行く予定の方は不利になります。
更新は、毎年必要で、役所に本人が出向き年310ペソとともに、レポートを提出します。
クォータービザで30年住んだとしたてかかる金額の総額
仮にほとんどフィリピンから出ずに、フィリピン国内で働きながら、フィリピン人のような生活を送る場合は、はじめの手数料が20000ドルはかかりますが、取得後の費用は年間の310ペソだけになります。
30年住んだとすると
クォータービザ取得費20000ドル(約220万円)
310ペソ×40年=12400ペソ(約26000円)
=222万円
旅行に年に2回出かけた場合
5050ペソ×30年=151500ペソ(32万円)
旅行に行った場合は、250万円くらいのお金がかかります。
SRRVはフィリピンに住みながら海外旅行にも沢山行きたいひと向け
SRRVはリタイアメントビザなので労働が出来ません。れっきとした永住権ではありますが、年会費を更新する限り、永住が出来るという、永住権利になります。無期限の長期滞在ビザと言ってもよいかもしれません。
クォータービザの場合は、年次報告書の義務はありますが、更新するしないに関わらず永住権が失効することはないので、クォータービザの方が永住権としては上位になります。
けれどもSRRVも間違いなく、フィリピンにおいて最も一般的な普及している永住権で、たくさんのメリットがあります。
無期限に滞在ができ、出国税がかからないのが魅力です。そして預託金の20000ドルは永住権をキャンセル後、返却されます。あくまでデポジットですので、資金が最終的に戻るのは魅力です。デポジットですから預金に金利も付きます。
そして配偶者や子供も一つのビザだけで適応になるので、家族がいる場合はこちらのSRRVが有利。
SRRVビザで30年住んだとしたてかかる金額の総額
30年間住んだ場合の経費を考えてみます。
取得費20万円前後
360ドル×30年=10800ドル(約120万円)
30年では140万円でした。
初期の20000ドルは最終的に返却されますし、さらには利息もつきます。
30年住むと仮定したら、クォータービザと比較をして約100万円も、SRRVのほうが安い結果になりました。
フィリピンで骨を埋めて生きていくのでなければ、普通はSRRVでよさそうですね。
番外編・APRVビザ
新しい永住権として、APRV永住権ビザ(The APECO Permanent Resident VISA:APRV)というのが近年できました。
年齢制限がなく、就労可能、出国税もかからない。取得時に無犯罪証明書も必要ない!と、要件としてはかなり良いです。
しかし、かなり新しいプログラムで当初は怪しいのでは?本当に永住権利がもらえるの?などと言った声がありましたが、実際に有効な永住権プログラムのようです。
当初は認知度の低さから、空港イミグレーションの職員から「APRVは永住できるビザではない」などと、入国が出来ないケースも多々あったようですが、最近は改善されてきたもようです。
移民局イミグレーションも2019年にこのビザを正式に認可したようで、移民局の要請で、名称が、APRVから、ASRV(Apeco Special Resident Visa)に呼称変更されたようです。
退職庁が発給する永住権SRRV(Special Resident Retirees Visa)の呼称と統一化を図ったようです。
ASRVを発行する団体組織はもともと力がある団体のようですが、新しい永住権プログラムですので、移民局との話合い、すり合わせがこれまで完全には出来ていなかったのかと思います。
しかし最近は改善されたようですから、こちらのAPRVもビザ取得の選択肢として入ってきましたね。
しかし依然として新しい永住権ビザですから、SRRVが、歴史も古く、認知度、実績として十分ですから永住権権利としては、SRRVのほうが安心できるのではないでしょうか。
このAPRVの永住権取得コストですが、
取得費として20000ドル+150万(370万円)がかかります。
更新料として、5年に一度75000円が必要になります。
仮に30年間住んだとして、
取得費370万円
75000円×6回(30年分)=45万円
415万円になります。費用は一番かかります。
以上のことから、SRRVが一番バランスの良い永住権ビザと言えそうです。
永住権は一度取ってしまえば権利です。簡単に取れるうちに永住権を取得するのも良いかと思います。
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— インベスターG. (@INVESTOR__G) September 24, 2018
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